昨日、5月臨時議会が開会され、平成29年度鎌倉市一般会計補正予算について審議・議決されました。
今回の補正予算は鎌倉市観光協会に対する運営費等補助金に対する補正予算であり、この予算は2月議会において凍結していた予算です。
この予算凍結について、我々会派「鎌倉夢プロジェクトの会」は賛成いたしました。
というのは、2月議会では、予算委員会において、委員から資料要求(観光協会の議事録等)があり、正式に申請した資料が観光協会から提出されなかったため、審議ができなくなりました。
そのため、全体の予算に影響を及ぼすことを考え、予算凍結に賛成しました。
そして今回、要求していた議事録等の提出され、慎重に審査をしました結果、「鎌倉夢プロジェクトの会」は補正予算に対して賛成をいたしました。
以下に「鎌倉夢プロジェクトの会」の考え方、質疑の概要をお伝えいたします。
補正予算の審議は、観光厚生常任委員会と総務常任委員会の2常任委員会で審査が行われ、「鎌倉夢プロジェクトの会」からは私日向が観光厚生常任委員会、永田議員が総務常任委員会に所属しているため、それぞれの委員会で質疑を行いました。
観光厚生常任委員会では、参考人として出席頂いた観光協会職員に対し、理事会議事録が提出に至った経過と、どのような協議を経て提出されたのかを伺いました。
回答としては、今年の4月25日に観光協会の理事会を開き、どの部分の議事録が必要なのか教えていただければ提出したい旨の決議がなされ鎌倉市に報告されましたが、予算委員会の時点と変わっていない事もあり再度5月16日にすべての議事録を提出してもらいたいと市から要求されたのを受け再度理事会を開き5月19日に全ての議事録を提出するに至ったとのことでした。
資料提出に時間がかかった部分はありますが、全ての資料が提出されたことを了としました。昨年から議会で議論になっていた労働問題に関しても当事者間で解決されている事が確認出来ましたので了としました。
また、6月の観光協会総会では、会長始め観光協会の役員体制が一新されることも確認する事ができました。
今後は観光協会として襟を正してやっていきたいとお話があり、注視して行きたいと考えています。 観光協会のあり方については引き続き観光厚生常任委員会で議論し、市と観光協会がきっちりとタッグを組んで、成果を出しているかについても注目して行きたいと思います。
総務常任委員会では、補正予算の補助金についての質疑を行いました。
まず始めに、私たちは今回の観光協会関連の予算に関しては、様々な問題が一つになってしまったと考えています。
例えば、花火大会の開催についてでありますが、花火大会の事業費については、観光協会の運営費とは別事業として、2月の予算委員会において可決しています。
ですから本来であれば別の問題とすべきです。しかし観光協会は、運営補助金がカットされたことにより責任ある運営ができないとして花火大会の実行委員会を抜けてしまいました。
この様な状況を聞くと市民の方々は、花火大会を運営しない分、補助金も減額すべきと思われ、我々も様々な場面でこの様な質問をうけました。この点に付いて質問すると、補助金がカットされ人件費、運営費としての固定費が賄えないことにより、観光協会自体の運営が6月でショートしてしまい、7月の花火大会開催時点存在自体が危ぶまれ、花火大会開催時点での責任が持てないため花火大会実行委員会を抜けられたとのことで、あくまで通年の固定費であり、花火大会実行委員会を抜けた分、減額できる性質のものではないとの説明でありました。
その他に質疑の中で ①補正予算の約8割が協会の運営にかかる人件費であること ②事業費の金額が妥当であること 以上の2点が確認できました。
また、要求していた資料も提出され、観光厚生常任委員会・総務常任委員会において丁寧な審議が行われた事を了として補正予算に賛成しました。
結果として、総務常任委員会では全会一致をもって可決されました。
本会議では、3人が反対しましたが多数で可決されました。
最後に私たちは観光協会に対し課題がないと考えているということではなく、今後は、観光協会と行政だけの問題という意識ではなく、議会も一緒にコミュニケーションを取って3者でやっていく立場から、しっかりと注視していくとの意見を残しました。
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